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10月19日(金)
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基本用語集

  • 拡張型心筋症の基本用語
  • アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤
  • 降圧剤(血圧を下げる薬)の一つ。アンジオテンシン(血管収縮作用を持つ物質)を生成させる酵素の働きを阻害する事で、血管を広げて血圧を下げます。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.83)
  • 異常Q波
  • 心電図のQ波が、幅が0.04秒以上か、振幅がR波の1/4以上の時、これを「異常Q波」といいます。
  • 陰性変力作用
  • 心筋の収縮力減少→心拍出量減少→腎の血流量減少→利尿阻害→浮腫増大 という作用。
  • ST-T異常
  • 心電図の描く波形は、P波から始まって、順番にQ波、R波、S波、T波、U波、と名づけられています。S波からT波にかけての部分を ST分節といい、このSTの部分と、T波の所までに異常が見られることを「ST-T異常」といいます。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.233)
  • QRS幅の延長
  • 心電図のP波に続く下向きの波をQ波、次の上向きの波をR波、これに続く下向きの振れをS波といい、これらQRS波形は心室の興奮で発生します。QRS幅が0.12秒、即ち3mm以上である時、心室興奮開始にばらつきがあると判定されます。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.538)
  • 虚血性心疾患
  • 虚血性心疾患 (きょけつせいしんしっかん, IHD: Ischemic Heart Disease)は、通常、狭心症と心筋梗塞に大別されます。前者は、冠動脈の閉塞や狭窄などによって心筋への血流が阻害され、酸素不足から心筋が虚血状態に陥って、発症します。後者は、冠動脈の部分的もしくは完全な閉鎖によって、心筋が壊死して起こります。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.585)
  • 結合組織病に伴う心筋疾患
  • 結合組織病(膠原病)では一次的心病変として、全身性ループスでのLibman-Sacks心内膜炎、心筋炎、冠動脈炎、心膜炎、強皮症の心筋線維症、冠動脈病変、肺高血圧、慢性関接リウマチでの心内膜炎、肉芽腫性心筋炎、多発性筋炎・皮膚筋炎の心筋炎・線維症、結節性動脈周囲炎の冠動脈炎などが知られています。多発筋炎では房室伝導障害が初発症状で、強直性脊椎炎では中年男性の大動脈弁閉鎖不全として現れます。
    (参照:『心筋症を知る』文光堂 1996、P.268)
  • 原発性心内膜線維弾性症
  • 心内膜の弾性線維・膠原線維の増生による肥厚のため、重篤な心不全を呈する疾患です。本症の多くは新生児・乳幼児期に左心不全症状により発症します。胸部X線では、著明な心拡大、左房・左室拡大、肺うっ血像をみます。本症の予後は一般に不良で、半数以上の症例は1年以内に死亡しますが、一部の症例では抗心不全療法によく反応し寛解することがあります。
    (参照:『心筋症を識る・診る・治す』文光堂 2007、P.250-251)
  • 左軸偏位
  • 心電図は、心臓を伝わる電気信号を、体の前面と水平な面(前額面)にプロットするために、四肢に電極を取り付けますが、右手、左手、両足の付け根はそれぞれ心臓をほぼ正三角形に取り囲んでいると考え、この三角形をアイントーベン(開発者アイントホーフェンの英語読み)の三角形と呼んでいます。通常、下肢は左足が直接心電図をとるための電極として使用され、右足はアースとされます。両上肢のあいだで起きた電位差(第1誘導)、右上肢と下肢のあいだの電位差(第2誘導)、左上肢と下肢のあいだの電位差(第3誘導)をそれぞれ三角形の上にプロットすると、電位の2次元的な向きが浮かび上がります。通常この向きは体の左下方向であるのが正常で、左上方向に偏っているのは左軸偏位、右方向に偏っているのは右軸偏位といいます。拡張型心筋症では左心室拡張のため、左軸偏位が現れます。
    (参照:村松準『心電図と不整脈の手びき』南山堂 1981、P.8、P.27)
  • 左室側高電位
  • QRS波は心室の電気的興奮を反映する波。左心室が拡大すると、心電図の左室側誘導(第1、aVL、V5、V6の各誘導)においてR波の増高が示されます。
    (参照:村松準『心電図と不整脈の手びき』南山堂 1981、P.39)
  • 左室内腔
  • 左心室内部の空洞のこと。
  • 左房負荷
  • 心電図のP波は心房の電気的興奮を反映する波。正常では右心房・左心房ともほぼ同時に収縮するため単一の波として記録されます。しかし、拡張型心筋症で左心房内の血液容量が増加すると、第1、第2誘導のP波の幅が0.12秒以上に広くなり、ピークが2つになったりします。また、V1、V2誘導のP波の波形は+と-の2つのピークを持つ形になり、P波の終わる部分の-部の幅は0.04秒以上に、深さは1mm以上になります。
    (参照:村松準『心電図と不整脈の手びき』南山堂 1981、P.34)
  • 産褥心
  • 心疾患の既往のない健康な女性が、妊娠後期から産褥期の間に原因不明の心不全を生じる病態の総称。ウイルス感染や胎児・胎盤に対する自己免疫反応などが原因としてあげられていますが、未だに詳細は不明です。適切な治療が施されれば改善する例が多いのですが、なかには重症化して死亡する症例も存在するため、注意が必要です。
    (参照:『心筋症を識る・診る・治す』文光堂 2007、P.254-256)
  • 心筋炎
  • 心筋が局所的もしくはびまん性に炎症性変化を示した状態をいいます。多くは急性の経過で発症しますが(急性心筋炎)、まれに慢性の経過で進行する患者さんもいます(慢性心筋炎)。コクサッキーやエコーなどのウイルス、細菌などの病原微生物の感染が原因になることがありますが、原因のわからない特発性の場合も多くみられます。また、膠原病(こうげんびょう)などの全身性疾患に伴う心病変としても起こることがあります。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.1214)
  • 心筋ミトコンドリア遺伝子
  • ミトコンドリア(mitochondria)は、細胞が必要とするエネルギー「アデノシン三リン酸(ATP)」を作り出す細胞内小器官で、核DNAとは異なる固有のDNAを持っています。このミトコンドリアDNAの異常によって起こる心筋症が、「ミトコンドリア心筋症」です。主に肥大型心筋症の所見を示しますが、左心室の拡張機能障害を伴うことがあります。
    (参照:『心筋症を識る・診る・治す』文光堂 2007、P.332-334)
  • 心臓リモデリング
  • 心臓に圧負荷、容量負荷などの力学的負荷がかかると心臓は個々の心筋細胞を肥大させるとともに全体としてもその形態を変化させ適応しようとします。しかし過度の負荷が長時間かかるとその適応反応は破綻し心不全となります。この負荷に対する適応から破綻までに起こる一連の形態的・機能的な変化をリモデリングといいます。拡張型心筋症では典型的には左室の壁厚は正常ですが、内腔は拡大しより球形に近くなります。壁厚に対する内径の比が大きくなるので壁ストレスは増大し、さらなる左室の拡大を招きます。
    (参照:『心筋症を識る・診る・治す』文光堂 2007、P.166)
  • 心内腔
  • 心臓内側の空洞のこと。
  • 心房細動
  • 心房の拍数が全く不規則、かつ高頻度になる状態で、毎分400以上、多くは450~600になります。病態としては虚血性心疾患、高血圧性心疾患、弁膜症、肺性心や甲状腺機能亢進症などに多く見られます。心房細動は心房の収縮力不足を招き、心室拍数が高頻度になると心収縮力の低下につながります。また、血栓・塞栓症が合併しやすくなるので、ワルファリンなどの服用が必要になります。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.1287-1288)
  • 塞栓症
  • うっ血性心不全で血液の流れが滞ると、血が固まりやすくなり、四肢の血管に血栓が生じます。これを「血栓性塞栓症」といいます。この血栓が血流に乗って肺へ流れ、肺動脈が詰まると、肺塞栓症となります。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.1499)
  • ダビガトラン
  • 新規抗凝固薬の1つで直接トロンビン阻害薬。ビタミンK非依存のため食物の影響を受けにくい、患者毎に投与量を調整する必要が原則ないなどの利点があります。国際共同試験ではワルファリンに対する優位性が示され、出血性合併症を減らしたとの報告もあります。日本では2011年3月から販売が始まっており、今後ワルファリンとの棲み分けが検討されていくでしょう。(参照:日本循環器学会「心房細動における抗血栓療法に関する緊急ステートメント」
    http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/statement.pdf)
  • 内分泌性心疾患
  • 内分泌疾患のうち、先端巨大症、成長ホルモン低下・欠乏症、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能低下症、Cushing症候群、原発性アルドステロン症、褐色細胞腫、カルチノイド症候群で二次性の心筋症を起こします。
    (参照:『心筋症を識る・診る・治す』文光堂 2007、P.327)
  • 肺性心
  • 肺性心とは、肺の病気が原因で肺での血液の流れが悪くなり、肺へ血液を送り出している右心室に負担がかかって、右心室が大きくなったり(右室拡大)、右心室のはたらきが悪く(右心不全)なった病態をいいます。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.1955)
  • ベータ遮断薬
  • 内因性神経伝達物質ノルエピネフリンと副腎髄質から分泌されるエピネフリンが、ベータ受容体という神経受容体を刺激して、交感神経に作用して心臓の興奮を高めたり、血管収縮をさせたりするのを防ぐ薬。主に高血圧の治療などに用いられます。心拍量や心拍数が減る事により心臓の負担が軽減され、血圧が下がります。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.2271-2272)
  • ワルファリン
  • ワルファリンカリウム。血栓塞栓症の治療及び予防、心臓弁膜症に対する機械弁を用いた弁置換術後や心房細動が原因となる脳塞栓症予防、あるいは深部静脈血栓症による肺塞栓症予防のためにしばしば処方されます。血液凝固因子のうち、プロトロンビン、第7因子、第9因子、第10因子の生合成は肝臓で行われ、これにはビタミンKが関与していますが、ワルファリンはビタミンKの作用に拮抗することにより、血液凝固因子の生合成を抑制し、血液が固まるのを妨ぎます。ワルファリンは、きわめて多くの医薬品との併用によって、その作用が増強したり減弱することが知られています。ですから、ワルファリンを服用している人は医師、歯科医師、薬剤師などに、必ず、その旨を伝えなくてはなりません。納豆、クロレラ、青汁(ケール)などのビタミンKの多い食品を取るとワルファリンの効果が減ってしまいますので、服用中は避けなければなりません。
    (参照:『南山堂 医学大辞典 第19版』P.2676)
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