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12月15日(土)
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暮らしと人生

  • 拡張型心筋症患者の暮らしと人生
    <ペースメーカーの使用にあたって>
  • 1.病院でのフォロー
  • ペースメーカー植え込み後は、病院で定期的に心臓の検診を受けると共に、ペースメーカー本体、リードの作動状況をチェックします。心電図や胸部X線撮影で心電図異常やリードの具合を見、特殊な機器を使ってペースメーカーと通信します。ペースメーカーには不整脈の回数など心臓の情報が蓄えられていて、この情報を参考に薬の量の調整などが行われます。
    また、手術後に「ペースメーカー手帳」が支給され、ここに植え込み時の情報(日時、病院、担当医、原因疾患、ペースメーカー名、リードの種類、植え込み時のペーシング状態等)、フォローアップデータ、設定変更の情報が書き込まれます。この手帳を常に持ち歩いていれば、外出時に容態が急変して最寄りの病院に搬送されても、診療側に情報が提供できますし、同じ情報は本人同意の上にメーカーにも送られていますので、万一手帳を紛失しても、メーカー側からデータを取り寄せることができます。
  • 2.生活上の注意
  • ペースメーカーは精密な機械なので、体に届く電磁波や磁気、感電によって誤作動する危険があります。したがって、そのようなものを発生させるものから身を守らなければなりません。
    a.絶対に避けるべきもの
    ・医療機器
    MRI検査、肩こりなどの高周波・低周波治療器、電気メスなどの医療用電気治療器
    ・職業関連 
    誘導型溶解炉、発電施設、テレビ・ラジオの送信塔、電気溶接・エンジン(スパークが飛ぶ)、高圧電線の近く、レーダー基地
    ・生活関連
    電気風呂、磁気マット、電動麻雀卓
    ・その他
    漏電している可能性のあるもの
    b.条件つきで使用できるもの
    ・電磁調理器(IH調理器、IH炊飯器)、電気毛布、電気カーペット→近くで扱わない
    ・盗難防止装置(図書館、店舗などに設置)→立ち止まらず、すみやかに通過する
    ・金属探知器(空港など)→あらかじめ植え込みしている旨を係員に申し出る
    ・磁石を使った健康器具→本体から離して使用
    ・携帯電話→ペースメーカーから22cm以上離して使う
    ・自動車電話→アンテナから30cm以上離す
    ・アマチュア無線、業務用無線→アンテナから十分離れる
    ・SUICAやICOCA対応の改札機→カード読み取り部から12cm以上離す
    ・車の電子キー→本体にあまり近づけない
    ・最新のCT検査→高密度に電子線を照射する際には担当医と要相談
  • 3.植え込み型除細動器機能付きペースメーカー
  • 最近、植え込み型除細動器機能のついたペースメーカーが使われはじめましたが、これをつける場合、上記の注意に加えて自動車の運転に制限が加えられます。
    平成15年の『道路交通法』改正によって、機器の取り付けが必要な失神を起こす可能性のある患者さんには大型免許や2種免許(バス、タクシーなどの旅客運送に必要な免許)が与えられなくなりました。また、普通免許は機器を取り付けてから、半年間停止になります。この間、除細動器が作動するような症状が出ないか観察します。もし一度もそのようなことが起こらなかったら、医師から診断書をもらって公安委員会へ行き、運転の許可をもらいます。もし、観察中に発作が起こるようなら、運転はあきらめなければならなくなります。
    (参照:渡橋和政『心臓の病気』保険同人社 2007、P.93-97、P.102-103)
  • <就職>
  • 心臓に過度な負担を掛ける仕事は避けた方がよいですが、まずは診察をきちんと受けて自分の心臓の状態を把握することが必要です。障害者申請を行い、デスクワーク中心の仕事を探されるのがよいかもしれません。
  • <学校での運動>
  • 平成20年に循環器、スポーツ医学関連の学会が共同で作成した「心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)」では、拡張型心筋症の小児を仮に中等度以上のリスクがあるとしています。この時、小児は学校から軽運動や中程度の運動(野球やソフトボールなど)を行う許可を得ることができます。しかし、強い運動については条件つきの許可となり、運動部での活動は許可されません。更に症状が重い場合には、軽運動しか認められなくなるため、病状に関して学校と緊密に連絡を取り合うことが必要になります。
  • <結婚、妊娠、出産、子育て>
  • 結婚は健常者にとっても一生の大事。まして障害者なら尚のことです。平成22年に循環器関連の学会が中心になってまとめた「心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2010年改訂版)」では、拡張型心筋症の場合、妊娠初期には症状が軽くても妊娠後期になって重症心不全を発症するケースがあるので、妊娠・出産については慎重な検討を要するとあります。
    一時の感情に走らず、主治医をはじめ、相手方の両親、兄弟の意見も求めましょう。

    尚 、「全国心臓病の子どもを守る会」で以下のような書籍、パンフレットを発行していますので、参考になさるとよいかもしれません。
    ・新版『心臓病児者の幸せのために』
    発行:2005年4月 頒価:会員2,300円、会員外2,500円
    http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=350

    ・心臓病児者をささえる社会保障制度
     発行:2010年6月 頒価:500円
    http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=349

    ・『みんな輝いて!』心臓病児の充実した学校生活のために
     2008 年12 月 改訂 頒価:200 円
    http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=348
  • <旅行>
  • 外出先で不整脈に襲われた際にあなたの命を救ってくれるのがAED(自動体外式除細動器)です。心臓に電気ショックを与えて、心臓の働きを元に戻してくれます。平成16年7月からは一般市民でも使えるようになり、空港、駅、学校などの公共施設やホテルなどに設置されることが多くなってきています。宿泊先を選ぶ際には、AEDの設置の有無を先方に確認されておくとよいでしょう。
  • AED設置場所情報(特定非営利活動法人AED普及協会、提供) 
  • 患者でも加入の可能性がある生命保険
  • これまでは持病で通院中だったり、過去に大病を患った経験があっただけで加入が難しかった生命保険。健康な人より病気になる可能性が高いという理由でした。そのため、病気になってから加入できる生命保険はほとんどありませんでした。しかし、いまでは新型医療保険が登場し、一定の条件を満たせば加入でき、入院給付金を受け取れる商品もあります。
    ただし、加入できる年齢が40歳代以上だったり、終身ではなかったり、月額の保険料が高額であったり、加入者側として給付内容に注意が必要な部分もあります。保険会社の方と良く相談し、もしもの際に自分と家族にとって一番必要な保障を設計しましょう。
  • コープ共済
  • 「たすけあい医療コース」
    「たすけあいジュニア18コース」
    生協の共済です。
    医療 1000円コースは、加入条件がゆるやかなコースです。
    お子様には加入条件がゆるやかなJ1900円コースがあります。
  • エース保険
  • 「まかせて安心医療保険」
     20歳~70歳までの方が加入できます。持病のある方、治療中の方、入院・手術をご経験された方も入れる可能性があります。健康告知は不要でネット上から申し込めます。損害保険的側面もあります。
  • 太陽生命
  • 「既成緩和」
    健康上の理由で保険加入をあきらめた人のための医療保険です。
    簡単な5つの告知事項がすべて「いいえ」であれば、ご加入いただける可能性があります。
  • アメリカンファミリー生命保険
  • 「もっとやさしいEVER」
     3つの質問に告知するだけで持病が悪化しても保障されます。
  • アクサ生命
  • 「一生保障の医療保険 OKメディカル」
    20~75歳の方が入れる終身保険で持病や既往症のある方や、現在通院中の方も、簡単な4つの告知によりお申込みいただけます。
  • メットライフアリコ
  • 「終身医療保険 ずっとあなたと」
    満30~85歳が加入できる終身保険で健康に関する質問項目(告知)は3つです。既往症の悪化も保障されます。
  • 住友生命
  • 「千客万頼」
    新型保険の先駆けです。限定告知型で5つの告知事項のみです。
  • フコク生命
  • 「ちょっとだけ告白終身保険」
    健康に不安があるかたでも申し込みできる、5年ごと利差配当金付告知項目限定型終身保険です。
  • NKSJひまわり生命
  • 「限定告知型医療保険」
    今まで健康上の理由で医療保険にお申し込みいただけなかった満40歳~満75歳の方のための医療保険です。
    簡単な告知によりお申し込みいただけます。
  • オリックス生命保険
  • 「キュア・サポート」
    引受基準緩和型医療保険とは、持病や入院・手術の経験がある方が加入しやすいように、告知項目を限定することで引受基準を緩和した医療保険のことをいいます。
    引受基準緩和型医療保険CURE Support[キュア・サポート]は、病気やケガによる入院・手術を一生涯保障します。また、特約を付加すると一生涯の死亡保障もご準備できます。
  • アメリカンホーム保険会社
  • 「持病がある方も安心 みんなのほすピタる 引受基準緩和型医療保険」
    既往症のある方でも、簡単な健康告知が全て「いいえ」ならお申し込み頂くことができます。
    この保険は引受基準が緩和されているため保険料が割増されています。
    以上、ご紹介した告知書や医師の診断書が不必要な保険でも、必ずしも誰でもご加入が保証されているものではありません。現在の状態や申込書の内容から総合的に判断され、引き受けを見合わされる場合もあります。

    持病や既往症の再発・悪化も補償される保険が多いですが、保険期間の開始日より前に医師にすすめられていた入院や手術については、補償の対象となりません。
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