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5月24日(木)
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暮らしと人生

  • <ペースメーカー並びに植込み型除細動器の使用にあたって>
  • 1.病院でのフォロー
    ペースメーカー植え込み後は、病院で定期的に心臓の検診を受けると共に、ペースメーカー本体、リードの作動状況をチェックします。心電図や胸部X線撮影で心電図異常やリードの具合を見て、特殊な機器を使ってペースメーカーと通信します。ペースメーカーには不整脈の回数など心臓の情報が蓄えられていて、この情報を参考に薬の量の調整などが行われます。

    また、手術後に「ペースメーカー手帳」が支給され、ここに植え込み時の情報(日時、病院、担当医、原因疾患、ペースメーカー名、リードの種類、植え込み時のペーシング状態等)、フォローアップデータ、設定変更の情報が書き込まれます。この手帳を常に持ち歩いていれば、外出時に容態が急変して最寄りの病院に搬送されても、診療側に情報が提供できますし、同じ情報は本人同意の上にメーカーにも送られていますので、万一手帳を紛失しても、メーカー側からデータを取り寄せることができます。

    植込み型除細動器の植え込み後は、外来で3~6ヵ月ごとに作動状況をチェックする必要があります。寿命はショックなどの頻度によってかなり影響を受けますが、おおむね4~5年といったところです。原則として、2回目以降の手術では本体のみの交換ですみますが、心室細動の誘発テストは必須です。

    2.生活上の注意
    ペースメーカー並びに植込み型除細動器は精密な機械なので、体に届く電磁波や磁気、感電によって誤作動する危険があります。したがって、そのようなものを発生させるものから身を守らなければなりません。

    a.絶対に避けるべきもの
    ・医療機器
    MRI検査、肩こりなどの高周波・低周波治療器、電気メスなどの医療用電気治療器
    ・職業関連
    誘導型溶解炉、発電施設、テレビ・ラジオの送信塔、電気溶接・エンジン(スパークが飛ぶ)、高圧電線の近く、レーダー基地
    ・生活関連
    電気風呂、磁気マット、電動麻雀卓
    ・その他
    漏電している可能性のあるもの

    b.条件つきで使用できるもの
    ・電磁調理器(IH調理器、IH炊飯器)、電気毛布、電気カーペット→近くで扱わない
    ・盗難防止装置(図書館、店舗などに設置)→立ち止まらず、すみやかに通過する
    ・金属探知器(空港など)→あらかじめ植え込みしている旨を係員に申し出る
    ・磁石を使った健康器具→本体から離して使用
    ・携帯電話→ペースメーカーから22cm以上離して使う
    ・自動車電話→アンテナから30cm以上離す
    ・アマチュア無線、業務用無線→アンテナから十分離れる
    ・SUICAやICOCA対応の改札機→カード読み取り部から12cm以上離す
    ・車の電子キー→本体にあまり近づけない
    ・最新のCT検査→高密度に電子線を照射する際には担当医と要相談

    3.植込み型除細動器と自動車運転
    植込み型除細動器をつける場合、上記の注意に加えて自動車の運転に制限が加えられます。
    平成15年の『道路交通法』改正によって、機器の取り付けが必要な、失神を起こす可能性のある患者さんには大型免許や2種免許(バス、タクシーなどの旅客運送に必要な免許)が与えられなくなりました。また、普通免許は機器を取り付けてから、半年間停止になります。この間、除細動器が作動するような症状が出ないか観察します。もし一度もそのようなことが起こらなかったら、医師から診断書をもらって公安委員会へ行き、運転の許可をもらいます。もし、観察中に発作が起こるようなら、運転はあきらめなければならなくなります。
    (参照:渡橋和政『心臓の病気』保健同人社、2007、P.93-97、P.102-103、国立循環器センター心臓血管内科医長 栗田隆志『知っておきたい循環器病あれこれ[47]ペースメーカーと植え込み型除細動器』)
  • 就職
  • 心臓に過度な負担を掛ける仕事は避けた方がよいですが、まずは診察をきちんと受けて自分の心臓の状態を把握することが必要です。障害者申請を行い、デスクワーク中心の仕事を探されるのがよいかもしれません。
  • 学校
  • 循環器、スポーツ医学関連の学会が共同で作成した「心疾患患者の学校、職域、スポーツにおける運動許容条件に関するガイドライン(2008年改訂版)」では、肥大型心筋症の小児を中等度以上のリスクがあるとしています。この時、小児は学校から軽運動(ほとんど息をはずまない程度の運動。フットワークは伴わない)や中程度の運動(野球やソフトボールなど)を行う許可を得ることができます。しかし、強い運動については禁止となり、運動部での活動は許可されません。また突然死の危険リスクを1つ以上持つ者については高度リスクであり、軽運動を除き運動は禁止されます。
  • 結婚、妊娠、出産、子育て
  • 循環器関連の学会が中心になってまとめた「心疾患患者の妊娠・出産の適応、管理に関するガイドライン(2010年改訂版)」では、肥大型心筋症の大部分の患者さんは妊娠・出産に耐えうるという見解が示されています。ただし、突然死高リスク例の患者さんについては、主治医をまじえて慎重に検討する必要があります。

    尚、「全国心臓病の子どもを守る会」で以下のような書籍、パンフレットを発行していますので、参考になさるとよいかもしれません。
    ・新版『心臓病児者の幸せのために』
    発行:2005年4月 頒価:会員2,300円、会員外2,500円
    http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=350

    ・心臓病児者をささえる社会保障制度
     発行:2010年6月 頒価:500円
    http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=349

    ・『みんな輝いて!』心臓病児の充実した学校生活のために
     2008 年12 月 改訂 頒価:200 円
    http://www.heart-mamoru.jp/cgi-bin/apps/front/index.cgi?view=news.Entry&pk=348
  • 旅行
  • 外出先で不整脈に襲われた際に命を救ってくれるのがAED(自動体外式除細動器)です。心臓に電気ショックを与えて、心臓の働きを元に戻してくれます。平成16年7月からは一般市民でも使えるようになり、空港、駅、学校などの公共施設やホテルなどに設置されることが多くなってきています。宿泊先を選ぶ際には、AEDの設置の有無を先方に確認されておくとよいでしょう。
  • 患者でも加入できる可能性がある生命保険
  • これまでは持病のため通院中であったり、過去に大病を患った経験があると加入が難しかった生命保険。健康な人より病気になる可能性が高いという理由でした。そのため、病気になってから加入できる生命保険はほとんどありませんでした。しかし、いまでは新型医療保険が登場し、一定の条件を満たせば加入でき、入院給付金を受け取れる商品もあります。
    ただし、加入できる年齢が40歳代以上だったり、終身ではなかったり、月額の保険料が高額であったり、加入者側として給付内容に注意が必要な部分もあります。保険会社の方と良く相談し、もしもの際に自分とご家族にとって一番必要な保障を設計しましょう。
  • コープ共済
  • 「たすけあい医療V1000、V4000」
    生協の共済です。他の弱体者保険と違い0歳から加入できます。
  • エース損保
  • 「まかせて安心医療保険」
    20歳から70歳まで利用可能で、病歴の告知不要な医療保険です(ただし加入前の病気と加入後の給付との間で、関連性について注意事項があります)。損害保険的側面もあります。
  • 太陽生命
  • 「やさしい保険」
    医療保険の加入を断られた方のための、告知書不要の医療保険です。
    「既成緩和」
    健康に不安がある方でも、5つの告知で入れる医療保険です。
  • NKSJひまわり生命
  • 「限定告知型医療保険」
    今まで健康上の理由で医療保険にお申し込みいただけなかった方のための医療保険です。
  • アクサ生命
  • 「新安心基準」
    健康上の理由で保険をあきらめていた方を対象とした終身医療保険。持病が再発・悪化した場合も、受け取れます。
  • メットライフ アリコ
  • 「ずっとあなたと」
    持病をお持ちの方・服薬中の方・通院中の方でも3つの告知に該当しなければご加入いただける終身医療保険です。
  • 住友生命
  • 「千客万頼」
    新型保険の先駆けです。限定告知型で5つの告知事項のみです。
    以上、ご紹介した告知書や医師の診断書が不必要な保険でも、必ずしも誰でも加入が保証されているものではありません。現在の状態や申込書の内容から総合的に判断され、引き受けを見合わされる場合もあります。
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