難病ドットコム 特定疾患・稀少疾患の医療情報提供サイト特定疾患・稀少疾患の医療情報提供サイト

 サイト内検索
4月26日(木)
文字サイズを変更大標準小

医療機器

  • 日本メドトロニック株式会社「シンクロメッドELポンプ」
  • 脳脊髄疾患に由来する重度痙性麻痺を治療するために、抗痙縮薬の「バクロフェン注射液」を皮下に植え込んだポンプを使って持続的に髄腔内へ投与する「髄腔内バクロフェン投与療法(Intrathecal Baclofen:ITB)」という治療法があります。このポンプはそれに使われます。

    ポンプは下腹部の皮下に植込まれ、カテーテルを通じて「バクロフェン」を髄腔内へ長期にわたって投与します。「バクロフェン」は2~3ヵ月ごとに体外からポンプ内へ補充されます。

    副作用を抑え、有効性を高めるためには、用量は患者さんの状態や投与時間の経過によって細かく調整しなければなりません。このためポンプは、患者さんの状態に併せて、用量、投与モードをプログラムで自由に設定・変更することで、最適な治療をおこなえるようにしています。

    ポンプは内蔵してある電池で動いているため、電池切れの前にポンプを交換する必要があります。電池の寿命は5年から7年で、ポンプの交換時期が近づいたら医師から連絡があります。電池切れが近づいたり、ポンプの動きに異常があったりする時はアラーム音が鳴りますので、自分のポンプのアラーム音をしっかり覚えておきましょう。

    時に、カテーテルのねじれや先端部が外れることによって、薬液の注入量が止まったり、減ったりすることがあります。こうなると薬の効果が感じられなくなり、痙縮が悪化します。更に「離脱症状」といって、筋肉が治療前のように固くなったり、突然高熱が出たり、かゆみ、しびれ、痛みなどの感覚の異常があらわれたり、落ち着きがなくなるなどの精神状態の変化が出たりすることがあります。こういった症状が出たらすみやかに受診して下さい。また、離脱症状を防ぐために、お腹を強く抑えたり、ポンプを圧迫したりする動作を避ける、アラーム音が鳴ったら直ちに受診する、指定受診日に必ず受診するよう心がけましょう。

    また、治療中にポンプから薬液が過剰に投与されることがあります。そうなると、非常に眠くなり意識がもうろうとする、呼吸が弱くなったり、脈が弱くなったり、体温が下がったりする、血圧が低下してふらふらして起床できない、全身の筋肉が柔らかくなりぐったりする、などの症状があらわれます。「過量投与」による症状は、薬を補充した後すぐ出ることが多いので、補充後はこのような症状があらわれないか注意しましょう。もし症状があらわれたら、至急薬の投与を止める必要がありますので、直ちに担当医師に連絡して受診して下さい。

    ポンプを植えこんだ患者さんは通常の日常生活をおくることができますが、ポンプのある部分に負担がかからないように注意する必要があります。食事には特に制限はなく、アルコールは飲み過ぎないようにして下さい。入浴は普通にできますが、入浴中や上がった後にだるさを感じたら休んで下さい。もし傷口が腫れていたり、ジュクジュクしていたりする時は入浴を避けて受診して下さい。眠気がある時は車の運転を控えましょう。日常生活で使う家電製品、携帯電話はポンプに影響しません。「髄腔内バクロフェン投与療法」を行っている患者さんには、「患者手帳」と「緊急連絡カード」が支給されますので、外出時は常に携行し、空港で金属探知機にひっかかった時には、これを示してポンプが体に植えこまれていることを伝えて下さい。

    尚、ITBの患者さんは体にカテーテルとポンプが入っていることから、高周波を浴びせて体を温める「ジアテルミー治療」や放射線照射治療、衝撃波を体に当てて結石を破壊する「結石破砕術」はおこなえません。
当サイトのコンテンツで、クリックすると外部のウェブサイトに直接リンクを設定している箇所があります。 ウェブ・アクセシビリティ向上のため(利用者の意図しないページの移動は行なわない)新規ウインドウではなく、 難病ドットコムと同じウインドウ内に開きます。 しかし第三者の管理するリンク先は弊社とは関係なく、ウェブサイトの内容・安全性を 弊社が保証するものではありません。   また、リンクは当サイト利用者への情報ナビゲート、及びQOL向上の便宜を図るため 参考資料として提供しております。 リンク先との間に提携などの特別関係はなく、商品・サービスの推薦を意図しているものではありません。 リンク先サイトの閲覧と利用はそれぞれのサイトの利用条件・個人情報保護方針等をご確認ください。