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9月20日(木)
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くすり

  • (1)ステロイド
  • ステロイドは、元来ヒトの副腎皮質で産生されるホルモンを化学合成したものです。難治性もしくは重篤な臨床病態を伴う悪性関節リウマチでは、ステロイドを使う治療が中心になります。副作用である骨粗鬆症や胃腸障害を予防するために、骨代謝関連薬や胃腸薬などを一緒に服用することがあります。
  • プレドニゾロン
  • 低用量(10mg/日程度)で抗炎症作用を発揮し、中等量(30~40mg/日程度)以上で、免疫抑制効果が認められますが、全身動脈型の悪性関節リウマチの場合には、重要臓器に活動的病変があり、強力な免疫抑制と抗炎症作用を要するため、高用量(40~80mg/日)投与されます。(末梢動脈型では20~40mg/日)
    尚、本剤で過敏症をおこしたことがある人、有効な抗菌剤がない感染症、全身の真菌症、消化性潰瘍、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後のう白内障、緑内障、高血圧症、電解質異常、血栓症、最近おこなった内臓の手術創がある人、急性心筋梗塞をおこした人には本剤は投薬できません。
    プレドニゾロンの重大な副作用には、うつ状態、眼圧亢進、感染症、けいれん、血栓症、硬膜外脂肪腫症、骨粗鬆症、骨頭無菌性壊死、消化性潰瘍、膵炎、精神変調、副腎皮質機能不全、糖尿病、白内障、ミオパシーがあります。
    上記の他、内服薬では下痢、吐き気、嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口の渇き、食欲不振、食欲亢進、多幸症、不眠、頭痛、めまい、筋肉痛、関節痛、満月様顔貌、むくみ、血圧上昇、にきび、多毛、脱毛、色素沈着、紫斑、かゆみ、発汗異常、顔面紅斑、過敏症(発疹)、発熱、疲労感、体重増加、月経異常などがおこることがあります。
    また感染症にかかりやすくなったり、骨折しやすくなったり、消化性潰瘍、高血圧症、糖尿病のある人などは症状を悪化させることになります。
  • メチルプレドニゾロン
  • 浮腫や高血圧が問題になる症例でよく用いられますが、悪性関節リウマチの場合にはステロイドパルス療法(メチルプレドニゾロン1日1g静注、3日連続投与)で使用します。
    尚、本剤で過敏症をおこしたことがある人、有効な抗菌剤がない感染症、全身の真菌症、消化性潰瘍、憩室炎、精神病、結核性疾患、単純疱疹性角膜炎、後のう白内障、緑内障、高血圧症、電解質異常、血栓症、最近おこなった内臓の手術創のある人、急性心筋梗塞を起こしたことがある人にはメチルプレドニゾロンは使用できません。
    メチルプレドニゾロンの重大な副作用には、アキレス腱炎、胃腸穿孔、うっ血性心不全、うつ状態、カポジ肉腫、眼圧亢進、感染症、けいれん、血栓症、骨粗鬆症、骨頭無菌性壊死、消化管出血、消化性潰瘍、食道炎、ショック、精神偏重、副腎皮質機能不全、糖尿病、白内障、ミオパシーがあります。
  • (2)免疫抑制薬
  • ステロイド無効例、ステロイド有効でも減量・離脱が難しい例、副作用でステロイドの継続が困難な例に適応します。
  • アザチオプリン
  • 本来は腎臓移植、肺移植における拒否反応の抑制に使われますが、妊婦は利用することができません。食欲不振、吐き気、下痢、肝機能障害、黄疸、動悸、脱毛、口内炎、出血、血小板減少、貧血などが表れる場合があります。また、重大な副作用として、感染症や再生不良性貧血、ショックなどがあります。
  • シクロホスファミド
  • 抗がん剤として開発され、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫(ホジキン病、リンパ肉腫、細網肉腫)、乳がん、急性白血病、真性多血病、肺がん、神経腫瘍(神経芽種、細網芽種)、骨腫瘍に使われます。ペントスタチン(抗がん剤)の投与を受けている人や・本剤を使用して重い過敏症をおこした人には投薬できません。また、重大な副作用として、胃腸出血、イレウス、うっ血性心不全、間質性肺炎、血小板減少症、骨髄抑制、再生不良性貧血、出血性膀胱炎、心筋障害、肺線維症、排尿障害、白血球減少、汎血球減少、無顆粒球症などがあります。
  • ミゾリビン
  • 非ステロイド性抗炎症剤や抗リウマチ薬で十分な効果が得られない関節リウマチに用いられますが、腎臓移植における拒否反応の抑制にも使われます。尚、本剤で重い過敏症をおこしたことがある人、白血球が減少している人、妊婦には使用できません。
    ミゾリビンの重大な副作用には、間質性肺炎、感染症、急性腎不全、血小板減少症、再生、不良性貧血、肺炎、無顆粒球症などがあります。
  • メトトレキサート
  • 非ステロイド性抗炎症剤や他の抗リウマチ剤で十分な効果が得られないような慢性関節リウマチに用いられます。尚、本剤で過敏症をおこしたことがある人、骨髄抑制、慢性肝疾患、腎機能障害、妊婦、授乳中の方には使用できません。
    メトトレキサートの重大な副作用には、肝硬変、間質性肺炎、肝機能障害、肝不全、急性腎不全、ギラン・バレー症候群、けいれん、劇症肝炎、血小板減少症、骨髄抑制、骨粗鬆症、再生不良性貧血、ショック、膵炎などがあります。
  • (3)抗凝固療薬
  • ワルファリンカリウム
  • 血液凝固因子に関係しているビタミンKの働きを阻止し、血液を固まりにくくして、血栓を防ぐことができます。出血している人、出血する可能性のある人、重い肝機能障害、重い腎機能障害、手術後、外傷後の人、本剤で過敏症をおこしたことがある人、妊婦には使用できません。また、納豆やクロレラは本剤の作用を弱める働きがあるので、服薬中は摂取を控えて下さい。
    ワルファリンカリウムの重大な副作用には、粘膜出血、脳出血、皮膚壊死があります。
  • (4)抗血小板薬
  • アスピリン
  • 解熱剤や痛み止めとして広く知られているアスピリンには、少量投与することにより、血小板の凝縮作用を抑えて血栓や塞栓の形成を抑制する作用があります。ただ、アスピリンまたはサリチル酸系薬剤で過敏症を起こしたことがある人、消化性潰瘍や出血傾向、肝臓障害や腎臓障害を持つ人、インフルエンザの人には使用できません。
    尚、アスピリン重大な副作用として、紅皮症、再生不良性貧血、ショック、喘息発作、中毒性表皮壊死症、皮膚粘膜眼症候群などがあります。
  • (5)血管拡張薬
  • ベラプロストナトリウム
  • ベラプロストナトリウムは血小板の凝集・粘着機能を抑えたり、血管を拡張させて、血流をよくします。慢性動脈閉塞症にともなう潰瘍、痛み、冷感、原発性肺高血圧症に用いられます。尚、出血している人や妊婦には使用できません。
    重大な副作用には、間質性肺炎、肝機能障害、眼底出血、狭心症、消化管出血、ショック、心筋梗塞、脳出血などがあります。
    (川合眞一編『慢性疾患薬物療法のツボ 関節リウマチ』日本医事新報社、平成17年、P98-102、P.129)
  • (6)生物学的製剤
  • インフリキシマブ
  • TNFを機能阻害する分子標的阻害薬であるTNF阻害薬のひとつです。TNF-αの過剰発現が関節リウマチの発症誘因のひとつであり、TNF阻害薬は過剰なTNF産生を抑制し、炎症を抑制、消炎します。
    既存のDMARDやメトレキサート(MTX)などで効果が不十分な場合に、メトレキサート(MTX)と併用して用います。
  • エネタルセプト
  • TNFを機能阻害する分子標的阻害薬であるTNF阻害薬のひとつです。TNF-αの過剰発現が関節リウマチの発症誘因のひとつであり、TNF阻害薬は過剰なTNF産生を抑制し、炎症を抑制、消炎します。
    既存のDMARDやメトレキサート(MTX)などで効果が不十分な場合に用います。可溶性TNF受容体2分子をヒトIgG1のFc領域と遺伝子組み換え技術で融合させた「完全ヒト型可溶性TNF-α/LT-α受容体製剤」であるため、メトレキサート(MTX)との併用は必要ありませんが、併用したほうが関節破壊進行抑制効果や臨床的緩解率・維持がよいことが報告されていて、併用が推奨されています。
  • アダリマブ
  • TNFを機能阻害する分子標的阻害薬であるTNF阻害薬のひとつです。TNF-αの過剰発現が関節リウマチの発症誘因のひとつであり、TNF阻害薬は過剰なTNF産生を抑制し、炎症を抑制、消炎します。
    既存のDMARDやメトレキサート(MTX)などで効果が不十分な場合に用います。「完全ヒト型モノクロール抗体」であるため、メトレキサート(MTX)との併用は必要ありませんが、併用が推奨されています。主治医の判断で患者自身による自己注射への移行も可能です。
  • トシリズマブ
  • インターロイキン6(IL―6)受容体におけるIL-6の結合を阻害して、IL-6が誘導する炎症のの細胞内シグナルをブロックする薬です。血管炎には免疫抑制剤のエンドキサンとの併用が優れているとされています。
  • アバタセプト
  • T細胞の活性化に必要とされる共刺激シグナルを選択的に阻害することにより、T細胞の活性化を抑制し、T細胞の活性化によって産生されるTNF-αやIL-6なあどの産生を抑える薬です。少なくも1剤の抗リウマチ薬による適切な治療を行っても効果が不十分な場合に投与します。抗TNF製剤との併用は、感染症の発現頻度が上昇するため避けます。ほかの生物学的製剤との併用も安全性及び有効性が確立されていないため、避けるべきとされています。
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