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2月18日(日)
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食べ物

    血圧が高い方は塩分制限をおこないます。また、抗利尿ホルモン(AVP)の受容体V2Rは、腎臓の集合管の上皮細胞に存在していて、細胞の増殖や嚢胞液の蓄積などに関与していますが、体が渇水状態になるとAVPの分泌が促されるので、患者さんはV2Rの働きを抑えるために水分を継続的に補給することが望ましいと考えられています。

    タンパク質の摂取の制限で腎機能の悪化が防止されるという見方にははっきりとした裏付けはありませんが、過剰な摂取も避けた方が良いと思われます。摂取するタンパク質の種類は、動物性タンパク質を控え、植物性タンパク質を摂るようにしましょう。魚油(EPA、DHA)や亜麻仁油(flax oil)にふくまれるn-3脂肪酸類(アルファ-リノレン酸)がPKDの嚢胞形成、炎症、線維化を抑えて、腎臓機能を保つとの報告があります(報告の出典:EPA:Yamaguchi:Res Commun Chem Pathol Pharmacol 1990、Flax oil:Ogborn:Lipids 2002(藤田保健衛生大学疾患モデル教育研究センター長尾静子、高橋久英、西井一宏『生活上の注意』(『多発性嚢胞腎の全て』P.326-329)より))。
    大豆蛋白にはチロシンキナーゼ阻害薬が含まれ、嚢胞の増殖に関わるIGF-1 などの作用を阻害するとされています。

    カフェインは慢性的に過剰に摂取すると血圧上昇を招いたり、嚢胞壁の増殖をうながすcAMP(サイクリックAMP)の分解を抑制したりしますので、摂取を控えましょう。また、嚢胞腎が進行して慢性腎不全になった方は、主治医の指導の下、リンの少ない食事、カルシウム多めの食事を心がけるようにしましょう。

    ※AVP…バソプレシン。抗利尿ホルモンとして知られていますが、2003年以降、AVPが多発性嚢胞腎の病態の悪化に関与しているという報告が、相次いでいます。
    ※cAMP…ADPKDの腎嚢胞は主に尿細管が拡張して内部に液体がたまったもので、その形成には尿細管上皮細胞が異常な増殖をしたり、液体が嚢胞の中へ分泌されたり、細胞外の空間を充填する物質が正常に構築されなかったりすることが関与していると考えられています。cAMPは上皮細胞の細胞膜受容体から信号を受けて、細胞内部へとそれを伝えるメッセンジャーの役割があります。正常な上皮細胞ではcAMPが増えると細胞の増殖は抑制されますが、ADPKDの細胞では逆にcAMPが増えると細胞の増殖が促進されることがしられています。

    (参照:『多発性嚢胞腎の全て』P.120-123、326-329、『多発性嚢胞腎診療指針』P567)
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