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4月27日(金)
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合併症

  • (1)膵石
  • 膵管(主膵管および分枝膵管)の中にできる結石のこと。慢性膵炎確診患者の40~50%に見られます。膵石によって膵管内の膵液の流れが阻害されると、腹痛発作のくり返しや炎症が進行したりします。膵石による発作のくり返しが長引く場合には、内視鏡やESWLで膵石を除去する必要があります。
  • (2)膵嚢胞
  • 膵臓の中や周囲に、液体のたまった袋ができた状態をいいます。膵嚢胞のうち、内部に酵素活性をもつ膵液が混入し、かつ袋の皮が上皮細胞ではなく線維性の皮膜組織でできているものは「膵仮性嚢胞」と呼ばれます。膵嚢胞は自然に吸収されて治癒する場合もありますが、そうはならず出血や感染症を引き起こすこともあります。また、嚢胞が主膵管と繋がると膵液が嚢胞内に流入して増大化します。このような異常によって慢性膵炎を悪化させるおそれがある時は、ドレナージ術や外科手術で切除します。
  • (3)総胆管狭窄
  • 膵頭部の炎症や線維化によって、総胆管が狭くなり、胆汁の流れを妨げて黄疸を引き起こしたり、胆管炎を発症させたりします。この場合、十二指腸乳頭から総胆管の狭くなったところ(狭窄部)を通り越して肝臓側の胆管内にチューブを挿入したり、あるいはステントと呼ばれるチューブを留置して胆汁を流すようにします。これらは内視鏡治療として進歩、普及してきました。
  • (4)消化吸収障害
  • 非代償期の慢性膵炎に見られる消化吸収障害は、まず脂質の消化吸収能力の低下となって現れます。その結果、やや黄色味を帯びた白いギラギラした「脂肪便」が排泄されるようになります。次にタンパク質の消化吸収能力の低下が現れますが、糖質の消化吸収能力の低下はほとんど起こりません。膵消化酵素分泌不全に伴うもので、膵性吸収不良症候群ともいいます。多くは潜在性の脂溶性ビタミン不足を伴います。
  • (5)膵性糖尿病
  • 慢性膵炎が進むと、ランゲルハンス島も破壊されて、インスリンを分泌するB細胞の減少により糖尿病を発症します。これを「膵性糖尿病」といい、グルカゴンを分泌するA細胞まで減ると、インスリン投与中低血糖を起こしやすくなる「不安定型糖尿病」を発症します。膵性糖尿病では、糖尿病の3大合併症のうち腎症になるケースは少ないが、網膜症や神経障害については他の糖尿病と同じ程度の頻度で起こります。膵性糖尿病の多くは、体型的にるいそうが多く、過度のカロリー制限が低栄養をさらに進行させるので、膵消化酵素薬内服とともに食事指導が重要です。
    (参照:『膵臓の病気がわかる本』法研 2007、P.92-95)
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