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5月27日(日)
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合併症

    潰瘍性大腸炎の合併症には、腸管に起こる腸管合併症と腸管以外の部分に起こる腸管外合併症があります。発症年齢や男女差はありません。クローン病との頻度の差もありません。
  • 大腸ガン
  • まず、大腸ガンの発生の危険性が一般のかたより高くなります。若くして潰瘍性大腸炎を発症したかた、全大腸炎型、慢性持続型で10年以上経過した方にリスクが高まるとされています。早期発見するために年に一度は大腸内視鏡を受けて定期チェックしていれば過度に心配することはないと思います。

    その他、アフタ性口内炎、関節炎や関節痛(強直性脊椎炎)、肝障害(脂肪肝、胆管周囲炎)、眼病変、皮膚病変(壊疽性膿皮症、乾癬)、尿路結石などがあります。
  • 眼病変
  • 虹彩炎や結膜炎の頻度は1%程度です。また、ステロイドの長期投与に伴う、白内障、緑内障の発生も認められます。
  • 関節炎
  • 発生する関節の部位によって、大きく2種類に分けられます。末梢関節炎と体軸関節炎です。

    【末梢関節炎】
    末梢関節炎は、リウマチ因子陰性で、関節破壊(変形)はほとんど生じません。
    タイプ1は主として体重を支える大関節(膝、足首など)に非対照的に起こり、たくさんの関節に起こることはほとんどなく、病変の悪化とともに症状が出ることが多くようです。潰瘍性大腸炎の病態を寛緩に導入できれば改善します。ステロイドの関節内投与が効果を示すという報告もあります。

    タイプ2は手指のつけ根の関節に起こり、左右対称に5関節以上起こることが多いようです。病態の悪化とは無関係で、長期間(通常約3年)持続します。治療は痛み止めなど対症療法となりますが、ステロイド、DMARD(メソトレキセートやアザルフィジンなどの抗リウマチ薬)などを使用することもあります。

    【体軸関節炎】
    体軸関節炎として強直性脊椎炎があります。強直性脊椎炎は、仙腸関節(おしりの両脇)、脊椎(背骨)、肩の関節や股関節などに炎症が起きます。「強直」とは、これらの骨が石灰化してつながってしまうことで腰や背中、首などに痛みが生じ、骨を曲げることが困難になることです。潰瘍性大腸炎の病態とは関係なく発症します。
    原因は不明ですが、患者さんはヒト白血球型抗原の一種が陽性であることが多いことから、遺伝的因子の関与が疑われています。また、自己免疫が関連していると考えられていますが、リウマチ因子が陰性でも関節炎を合併することがあります。治療としては鎮痛剤、DMARDなどが使用されますが、NSAIDsを漫然と使い続けることで潰瘍性大腸炎の症状を悪化させてしまう危険もあるので頓服程度の使用が望ましいでしょう。

    リウマチ反応陰性脊椎関節炎ホームページ
    潰瘍性大腸炎およびクローン病に合併する脊椎関節炎についてもかかれたサイトです。
  • ステロイドによる合併症
  • ステロイドの服用で、骨形成が低下したり、骨吸収の亢進が原因で骨粗鬆症が起こります。ステロイドの内服が総投与量7500ミリグラムを超えると危険性が高くなるといわれています。
    治療としてビスフォスフォネート製剤、活性ビタミンD3製剤、ビタミンK2製剤、Ca製剤、カルシトニン製剤、エストロゲン製剤が使われます。
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